インボイス制度導入で中小企業・個人事業主が受ける影響と対応策

ビジネス

少し前からよく耳にするインボイス制度。よく耳にするわりに意外とよく知らない、今更人に聞くの恥ずかしい、なんか難しそうだからパス、なんて人が結構いるのではないでしょうか。

今回はそんなインボイス制度について解説しているのでインボイスについてよく知らない人、これから起業やフリーランスとして活動する方はぜひ参考にしてみてください。

そもそもインボイス制度って何?

まず、インボイス制度とは売買にて発行される「適格請求書(インボイス)」を用いて、取引内容を詳細に記録し、税務発行処理を適切に行うための制度です。主な目的としては、消費税の仕入税額控除を行うためにお、取引先からのインボイスを基に正確な税額を計算することです。これによって、消費税の不正防止や税務処理の透明性を高めることが期待されています。

次はインボイス制度を具体例も交えながら分かりやすく説明していきます!

インボイス制度のポイント

そもそもインボイスが何なのかというところからですよね。インボイスなんて言葉ここ数年でやっと聞くようになったくらいでそもそもこれが分からなければ制度もわかるはずありません。なのでまずインボイスについて簡単に解説します!

インボイスって何?

インボイスは取引の詳細を記録する請求書で以下の情報が含まれています。

  • 発行者の名前や会社名取引の日付
  • 取引の日付
  • 取引内容(品目、数量、金額)
  • 消費税の金額と税率ごとの取引金額
  • インボイス発行者の登録番号

具体例でインボイス制度を考えてみる

例として、あなたが「花屋A」を経営してるとします。そして「レストランB」に花を100本打った場合を考えてみましょう。

取引の流れ

1.花屋A(あなた)はレストランBに花を売りました.

  • 花の値段:1本100円(税抜)
  • 消費税:10%(10円)

2.適格請求書(インボイス)の発行

  • 発行者の名前や会社名:花屋A
  • 取引の日時:2024年5月27日
  • 取引内容:花100本
  • 取引金額:100本×100円=10,000(税抜)
  • 消費税:10,000円×10%=1000円
  • 総額11,000円(税込)
  • インボイス発行者の登録番号:T1234567890

この情報を含んだインボイスをレストランBに発行します。

レストランBの対応

レストランBは、受け取ったインボイスを保存し、自社の消費税の申告時に使用します。インボイスがあることで、支払った消費税1,000円を税務署に申告し、適切に控除を受けることが可能です。

インボイス制度の目的

  • 消費税の不正防止:インボイスを基に消費税を計算することで、不正な税額控除を防止します。
  • 税務処理の透明性の向上:正確な取引商法を記録することで、税務処理の透明性が上がります。
  • 事業者の公平性の確保:すべての事業者が同じ基準で消費税の申告を行うことで、公平な競争環境が整います。

何が変わるの??

  • インボイスの発行:すべての取引に対してインボイスを発行し、取引先に提供します。
  • インボイスの保存:受け取ったインボイスを適切に保存しておき、消費税の進行時に使用します。
  • 適格請求書発行事業者の登録:インボイスを発行するためには事前に適格請求書発行事業者として税務署に登録する必要があります。

いつから始まるの。。。?

日本では、2023年10月1日からインボイス制度が正式に導入されました。この日以降、全ての企業はインボイスを基にした消費税の申告を行わなければなりません。

インボイス制度の影響

このインボイス制度の導入により、企業は取引ごとに詳細な情報を記録しなければならないため、事務処理の負担が増えました。しかし取引の透明性が向上したことで税務リスクの軽減に繋がるというメリットもあります。また、適格請求書発行事業者として登録することで、取引先からの信頼性も高まるといったメリットもあると言われています。

中小企業や個人事業主への影響

  1. 事務負担の増加:取引ごとにインボイスを発行し、受け取ったインボイスを保存するための事務作業が増加します。新しいシステムの導入や既存のシステムの更新が必要になる場合もあります。
  2. 適格請求書発行事業者の登録:インボイスを発行するためには、適格請求書発行事業者として登録する必要があり、その手続きや準備に時間や労力がかかってしまいます。
  3. 取引先との関係:登録を行わないと、取引先が仕入税額控除を受けられなくなるため、取引先との関係に重要な影響を及ぼす可能性があります。
  4. コスト増加:システムの導入や事務処理の増加に伴い、コストが増加する可能性があります。さらに小規模事業者にとっては、特に不安が大きくなることが懸念されます。

フリーランスへの影響

例えば、フリーランスで活動するデザイナーがいるとします。このデザイナーは小規模な仕事を複数のクライアントと取引をしているとします。

  • 登録の必要性:上記でも話しましたが適格請求書発行事業者として登録しないと、クライアントが仕入税額控除を受けられなくなり、取引が減少する可能性がありというリスクが発生します。
  • 事務処理:こちらも上記で話しましたね。全ての取引にないしてインボイスを発行してクライアントから受け取ったインボイスを保存する手間が増えます。
  • コスト負担:新しいシステムを導入するためのコストや、事務処理を行うための時間と労力が必要になってしまいます。

中小企業や個人事業主、フリーランスにとってインボイス制度は新たな負担になる一方で、正確な財務処理と信頼性の向上につながるというメリットもあることが分かりますね。

まとめ

こんな感じでインボイス制度について簡単に解説しました。特に

  1. 事務負担の増加
  2. 適格請求書発行事業者の登録
  3. 取引先との関係

これらが重要であり中小企業や個人事業主が影響をもっとも受けやすいということがわかりましたね。

以上、インボイス制度についてまとめました。インボイス制度が何かわからなかった方、これから起業したりフリーランスで活動する方に少しでも届けばと思います。

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